教員採用試験(1次試験)の個人面接で聞かれる質問と回答例を元教師が解説!

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多くの都道府県では、教員採用試験 の1次試験、2次試験共に面接があります。1次試験では個人面接、2次試験では個人面接集団面接を行うところが多いですね。

その中でも 1次試験の個人面接 では、「教師になりたい理由」「教育実習で苦労したこと」「学生時代努力したこと」「その都道府県を選んだ理由」といった、基本的な質問が多くされます。

しかし、簡単な質問だからとあなどってはいけません。なぜなら、面接官はあなたの答え方やその内容から、あなたの人間性や教師力を見極めているからです。

そこで今回は、教員採用試験の1次試験の個人面接でよく聞かれる質問とその回答例について見ていきたいと思います。
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要チェック!教員採用試験の1次試験でよく聞かれる質問!


◆あなたが国語(数学・理科・社会…)の教師を目指したきっかけを教えて下さい。

◆○○県を受験したのはなぜですか。

◆学生時代にあなたが努力したことは何ですか。

◆教育実習で1番苦労したことは何ですか。

◆教職のすばらしさはどのような所だと思いますか。

◆理想とする教師像を教えて下さい。

◆国語(数学・理科・社会…)教育で子どもたちに教えたいことは何ですか。

◆あなたはどのような学級を作りたいですか。

◆あなたは友人にどのような人だと言われますか。

◆子どものどのようなところが好きですか。

◆学力低下についてどのように考えていますか。

◆新学習指導要領についてどのように考えていますか。

◆保護者との対応で気をつけることは何ですか。

◆子どものどのようなところを伸ばしたいですか。

◆リーダーシップとはどのような力だと考えていますか。

◆あなたの生き方に影響を与えた書物や人物や活動は何ですか。

◆1分間で自己PRをして下さい。

私が面接官をしたときもそうでしたが、これらはどれも 教員採用試験の1次試験の面接でよく聞かれる質問 です。確実に答えられるようにしておきましょう。

面接の回答例


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それでは、「1次試験でよく聞かれる質問」の中でも特によく聞かれる質問に対する回答例を挙げてみたいと思います。回答例を参考に、自分でも文章を考えてみましょう。

Q:あなたが理科の教師を目指したきっかけを教えて下さい。
A:はい。私が理科の教師を目指すようになったきっかけは、中学2年生で行っただ液のはたらきを調べる実験です。この実験を行ったとき、私は人体がとても不思議で面白いものだと感じました。この理科の面白さや奥深さをたくさんの人に伝えたいと考え、理科の教師を目指すようになりました。


Q:○○県を受験したのはなぜですか。
A:はい。私が静岡県を受験したのは、私の生まれ故郷である静岡県の教育に貢献したいと考えたからです。静岡県は、富士山をはじめ自然が豊かでとても美しい地域です。私は理科教師として、この豊かな自然を活用した授業を行うことで静岡県の教育に貢献したいと考えています。


Q:教育実習で1番苦労したことは何ですか。
A:はい。私が教育実習で1番苦労したことは、部活動です。私は野球部を担当させていただいたのですが、練習に来ない生徒が多くほとんどの生徒が部室で遊んでいる状態でした。そのため、私は私が野球部で優勝したときの写真を持っていき、練習の大切さや試合で勝つことの喜びを子どもたちに話しました。練習に参加しない状態から、「試合に向けて頑張ろう」という状態に子どもたちの心を持っていくことが1番苦労しました。


Q:あなたはどのような学級を作りたいですか。
A:はい。私は、子ども達が安心して過ごせる学級を作りたいと考えています。中学校はいじめや問題行動の数が最も多く、いじめに対する不安を抱えている生徒も多いと考えます。そのため、私は最初の授業で「いじめは絶対に許さない」という話をすると共に「何か困ったことがあったら遠慮なく相談してほしい」と伝えることで、子ども達が安心して過ごせる学級を作りたいと考えています。


Q:1分間で自己PRをして下さい。
A:はい。私は、小学校1年生の頃からずっと教師になりたいと思ってきました。途中何度もくじけそうになりましたが、「絶対に教師になってやる」という強い想いで勉強にも部活動にも頑張ってくることができました。私の教職に対する想いは、誰にも負けません。また、現在地球温暖化や異常気象、PM2.5などが問題となっています。私は大学時代、環境科学について深く学んできました。この知識と静岡県の豊かな自然環境を活用し、静岡県の理科教育に貢献していきたいと思っています。よろしくお願い致します。


ワンポイントメモ! 質問に対する回答は丸暗記しなくて良い
教員採用試験に向けて、面接で答える回答を丸暗記しようとする人がいます。しかし、私は回答を丸暗記するのはあまりおすすめしません。理由は3つあります。

①回答を丸暗記したせいでロボットのような淡々とした受け答えになってしまうことがある。

②用意していた回答と少し違う質問をされたとき、質問とズレた回答をしてしまう可能性がある。

③質問に答えている最中に暗記していた文章を忘れてしまったとき、非常に焦ってしまう

面接に対する回答は、「こういう風に言おう」程度に何となく覚えていればそれで十分なのです。


いかがでしょうか。これが、教員採用試験の1次試験の個人面接でよく聞かれる質問とその回答例になります。

1次試験 では、具体的な生徒指導や保護者対応というよりもこのような基本的な質問が多くなります。あなたの良さや想いが面接官にしっかりと伝わるように、質問に対する回答をしっかりと用意しておきましょう。

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まとめ
・1次試験の個人面接では基本的な質問が多い。
・予測される質問に対する回答をしっかり用意する。
・質問に対する回答は丸暗記しなくて良い。

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