教育実習の評価が教員採用試験の合否に与える影響とは!?

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教育実習が終わると、いよいよ教員採用試験ですね。

教師を目指すあなたにとって気になるのは、教育実習の評価が教員採用試験の結果に影響するのかどうかですよね。

教育実習の成績がどれくらい教員採用試験に関係するのか、教育実習で「普通」とされる成績は何点なのか…。

教育実習で良い評価をつけてもらう方法については、「教育実習で良い評価や成績をつけてもらう方法8選!」の記事を参考にしてください。

そこで今回は、教育実習の評価と教員採用試験の合否の関係について見ていきたいと思います。

目次
・教育実習の評価は教員採用試験の合否に直接関係しない
・教育実習で「普通」とされる評価とは
・教育実習の評価のからくり
・「普通」未満の成績だと採用試験合格は厳しい
・まとめ

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教育実習の評価は教員採用試験の合否に直接関係しない


先に結論からお話ししましょう。ほぼ全ての受験者は、教育実習の評価が教員採用試験の合否に関係することはありません。ご安心ください。

もちろん、教員採用試験では「教育実習で最も大変だったことは何か。またそのときあなたはどのように対処したか。」のような質問がされることもあります。

このような教育実習に関する質問にうまく答えられなければ、不合格になるでしょう。

しかし、教育実習の評価だけで試験の合否が決まることはほとんどありません

普通に教育実習を行い、普通の評価をされていれば、教育実習が原因で試験に落ちてしまったなんてことはありません。

「ほぼ全ての受験者ということは、一部の受験者には教育実習の評価が関係あるのですよね。」「普通の評価って何ですか。」と思いますよね。

そこで次に、教育実習で「普通」とされる評価について見ていきたいと思います。

教育実習で「普通」とされる評価とは


私の経験上、教育実習でつけられる評価(成績)は全体の90%以上が80点」です。

普通は80点と聞くとどう思いますか。「あれ、結構高いな。」と思う人も多いと思います。

教育実習というのは、先生方からすれば未来の同僚を育てる場所です。教師に憧れ、自分と同じ職業を目指している未来の同僚に対して、厳しい成績はつけません

普通に教育実習をこなしていれば、皆80点がつくのです。

教育実習が終わり、大学の成績が出たときにぜひ確認してみて下さい。

あなたの成績が「80点」でしたら、普通です。教員採用試験を受験する、他の大半の受験者も同じ成績です。

教育実習を無事に終えることができれば、80点の成績がもらえるのです。

教育実習の評価のからくり


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先ほど、教育実習は未来の同僚を育てる場だから普通にしていれば皆80点がつくという話をしました。

しかし、実はこれ以外にも様々なからくりがあって80点がつきます。簡単に説明しますね。

①どんな成績をつけたのか管理職の先生方に報告する必要がある



教育実習担当の先生は、教育実習生にどんな成績をつけたか管理職の先生方に報告しなければなりません。

もし、「普通」ではない成績をつけたとしましょう。どんなことが起こるか想像して下さい。

そうです。管理職の先生方に、なぜその成績にしたのか説明しなければなりません

ただでさえ忙しいのに、教育実習生を担当することでさらに忙しくなる。その上、「普通」ではない成績をつけたことでさらに忙しくなる。

そんなの嫌ですね。

そのため、無難な、皆と同じ80点がつけられるのです。

②実習生の成績は自分の指導力を表している


教育実習生の成績は、そのまま自分自身への成績として見られます。どういうことか解説します。

たとえば、教育実習生に対し、「60点」をつけたとしましょう。すると、他の先生方、特に管理職の先生から、「あなたの指導が悪いから実習生が育たなかったのではないのですか。」と言われてしまいます。

そうです。未来の教師の育成も教師の仕事の1つなので、教育実習生の成績が悪いのは担当教官の指導力不足と言われてしまうのです。

そのため、他の実習生に比べて多少「ん?」と思うことがあっても80点がつくのです。

③高い成績をつけた責任は重い


逆に普通以上の高い成績をつけたとしましょう。

すると、何が起こるのでしょうか。

この場合は、「普通とは違う高い評価をされているわけだから即戦力になるとあなたは責任をもって言えるのですね。」ということになります。

この責任は重いです。そのため、この実習生にはぜひ教師になってもらいたいという素晴らしい実習生がいたとしても80点の成績がつくのです。

ただ、1つ覚えていてほしいのは頑張っても「普通」の成績しかつかないから頑張っても意味がないというわけではありません

成績は他の実習生と同じ80点がついていても、先生方に与えた印象が違うからです。教頭先生や校長先生が、「この実習生は素晴らしかったから合格にしてください。」と根回しすることはありません。

しかし、「今年の教育実習生は素晴らしかった」と学校内、時には他の学校でも「○○中学校に来た実習生はすごく良かったらしい」と話題になることがあります。

点数ではないところで、しっかりと評価されているのです

「普通」未満の成績だと採用試験合格は厳しい


ほぼ全員同じ成績がつくという話をしましたが、全員が同じ成績というわけではありません

どうしてもこの実習生は…という人には、残念ながら「普通」未満の成績がついてしまいます。

その場合は、教師としての資質がないということで教員採用試験に合格することはかなり厳しくなってしまいます

「普通」未満の成績がつく例
・子どもたちとコミュニケーションが取れない。
・授業中に下を向き続けて説明をしてしまう。
・授業中に声が小さく聞き取れず改善もされない。
・同じミスを繰り返してしまう。

もちろん、服装、髪型が模範的でなかったり、他の先生方に多大な迷惑をかけてしまったり、ましてや生徒と連絡先を交換してこっそり連絡を取り合ったりなんていうのは論外です。

いかがでしょうか。これが、教育実習の評価と教員採用試験の合否の関係になります。

あなたは本気で教師を目指しているのですよね。ぜひ、「今年の教育実習生は素晴らしかった」と噂になるくらい全力で取り組んでみて下さい。

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まとめ
・教育実習の評価は教員採用試験の合否に直接関係しない。
・ほとんどの実習生は同じ評価がされる。
・「普通」未満の成績だと採用試験合格は厳しい。

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