教育実習 が始まると、初めのうちは先生方の授業を見学させていただくことが多いと思います。いわゆる 授業見学 ですね。
授業見学をするときは、相手の先生のご迷惑にならないよう注意しなければならないことがいくつかあります。また、授業見学にはポイントがあり、そのコツを掴むことで教育実習がより充実するようになります。
そこで今回は、教育実習の授業見学で絶対にしてはいけないポイントについて見ていきたいと思います。
①椅子に座って授業見学をしてはいけない
授業見学を申し込むと、先生によっては教室の後ろに机と椅子を用意してくれることがあります。「椅子に座って授業を見学していいからね。」などと声をかけられることもあるかと思います。
しかし、椅子に座って授業を見学することは絶対にしてはいけません。理由は2つあります。
1つ目は、椅子に座って授業を見学することはとても失礼な行為だからです。
実習生が授業の見学に来ると、子ども達の様子や雰囲気がいつもと変わり授業がやりにくくなります。先生方は、授業に多少支障が出ても「未来の教師を育てるため」という想いで授業見学をさせてくれています。
その時に、椅子に座って授業を見学していたらとても失礼ですよね。たとえ椅子が用意されていたとしても同じです。
2つ目は、椅子に座っていると子ども達の授業中の様子が分からないからです。
教室の後ろで椅子に座って授業を見ていると、子ども達の表情やノートの取り方、自分の考えとして何を書いているのかなどが全く見えません。先生の授業に対する子ども達の反応や理解度、動きを見ることができないのです。
これでは、せっかく授業を見学していても意味がないですね。
椅子に座って授業を聞いているだけでは、子ども達と同じになってしまいます。このように、椅子に座って授業を見学していても良いことは何もありません。
授業見学をするときは積極的に教室内を動き回り、子ども達の様子や表情、ノートの取り方、意見の変容などを見るようにしましょう。
可能であれば、先生の許可を取って 教室の前から授業見学を行う ようにしましょう。先生の立場から授業を見ることができますよ。
ワンポイントメモ! 椅子に座るかどうか試されていることもある
先生によっては、わざと椅子を用意して実習生の様子を見ることもあります。
椅子に座ると、「この実習生は授業見学のポイントが分かっていないんだな。」などと評価し、用意していても座らずに教室内を動き回りながら見学をしていれば、「授業の展開と子ども達の様子をよく見ようとしているな。」「この実習生は教師に向いているな。」などと評価していることもあります。
先生によっては、わざと椅子を用意して実習生の様子を見ることもあります。
椅子に座ると、「この実習生は授業見学のポイントが分かっていないんだな。」などと評価し、用意していても座らずに教室内を動き回りながら見学をしていれば、「授業の展開と子ども達の様子をよく見ようとしているな。」「この実習生は教師に向いているな。」などと評価していることもあります。
②授業見学のお願いを当日にしてはいけない
授業見学をさせていただくときは、遅くても前日にはお願いするようにしましょう。
学校の先生方は、前もって授業を考えています。しかし、実習生が見学に来ることで授業の流れや活動を変更しなければいけなくなることも多々あります。
先生に迷惑をかけることのないよう、早めに授業見学のお願いをするようにしましょう。これも、大事な ポイント です。
ワンポイントメモ! 「当日にも」お願いする
授業見学のお願いと挨拶は、前日と当日の朝の2回行うようにしましょう。
前日にお願いした上で、当日の朝「本日3時間目の授業見学よろしくお願い致します。」と挨拶すれば丁寧ですね。他の先生方からの評価もアップします。
授業見学のお願いと挨拶は、前日と当日の朝の2回行うようにしましょう。
前日にお願いした上で、当日の朝「本日3時間目の授業見学よろしくお願い致します。」と挨拶すれば丁寧ですね。他の先生方からの評価もアップします。
③黒板の板書をそのままノートに写してはいけない
授業中、先生方は黒板に字を書きますね。教育実習生によく見られるのが、この黒板に書かれた字をひたすらノートにメモしていくというものです。
実習生の立場からすると、「先生がどんな板書をするのか勉強しよう」という想いでメモすると思われますが、これは非常にもったいないです。
授業見学で見るべきポイントは、その先生の授業の展開や授業の運営の仕方です。
教師の発問に対する生徒の反応やその時の間の取り方、教師の立ち位置、発言の取り上げ方、子ども達へのフォロー、子ども達の表情の変化…。これらを観察することによって、「授業の型」を少しずつ覚えていくことができるのです。
授業見学を行うときは、生徒の目線ではなく教師の目線に立つようにしましょう。1時間の授業の流れ、先生と生徒の授業の駆け引き、子どもの学び…。教育実習中にしか学べないことも多いです。
④授業中に生徒と話をしてはいけない
当たり前のことですが、授業中に生徒と話をしてはいけません。特に、グループで話し合い活動をしているときは要注意です。
グループ活動をしている様子を見に近づいていくと、「答え教えて下さい。」「どっちが正解だと思いますか。」などと声をかけられることがあります。
そのとき、返事をしてはいけません。「シー。」と指を口に当てるジェスチャーをし、そのまま何もなかったように授業見学を行いましょう。
「どっちだろうね。」「自分たちで考えてごらん。」などと言ってしまうと、そこからまた雑談が生じてしまいます。先生の授業の流れを壊すことがないよう、授業中は生徒と話をしないように注意しましょう。
⑤授業見学終了後そのまま帰ってはいけない
授業が終了した後、「ありがとうございました。」とだけ言ってそのまま帰ってしまう実習生がいます。これではいけません。授業見学が終わったら、1つか2つは質問するようにしましょう。
このとき、「先生が○○と発問したのは、子ども達に疑問を持たせて「課題」へと繋げるためですか。」などという質問ができると良いですね。
発問や机間指導、まとめ、生徒の発言の取り上げ方などに対する質問をしておきたいところです。
質問を全くしないのはよくありませんが、同じく質問攻めになってもいけません。先生は次の授業の準備があるので、2分程度で終わらせるようにしましょう。それが礼儀です。
⑥先生の授業に意見してはいけない
授業見学を行っていると、「あれ?自分と違うな。」と思うことがあるかもしれません。しかし、そのことについて先生に意見してはいけません。
教育実習生が学校の先生に対し、「○○じゃなくて○○の方が良かったのではありませんか。」などと意見するのはとても失礼な行為です。絶対にしてはいけません。
いかがでしょうか。これが、教育実習の授業見学で絶対にしてはいけないポイントになります。
教育実習は、様々な先生の授業を見学できるまたとない機会です。授業の運営の仕方を学び、自分の授業へと結び付けられるようにしたいですね。
それぞれの先生の授業の展開の仕方やテクニックを、よく観察しましょう。
まとめ
・授業見学は教師の立場で見る。
・教室内を動き回りながら子ども達の様子を観察する。
・授業見学が終わったら先生に質問をする。
・授業見学は教師の立場で見る。
・教室内を動き回りながら子ども達の様子を観察する。
・授業見学が終わったら先生に質問をする。
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