教員採用試験の個人面接と生徒指導の回答例を元教師が伝授!

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教員採用試験 の2次試験の個人面接では、1次試験の個人面接に比べて実践的な質問が多くされます。また、生徒指導保護者対応をすることも多く、あなたの教師力が問われる内容となっています。

詳しくは、「教員採用試験の2次試験の面接で聞かれる質問を元面接官が解説!」の記事を参考にして下さい。

それでは、2次試験の実践的な質問に対しどのように答えていけば良いのでしょうか。今回は、特に 個人面接生徒指導に的を絞りたいと思います。

教員採用試験の2次試験の個人面接と生徒指導でよく聞かれる質問とその回答例について見ていきましょう。
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教員採用試験の2次試験の個人面接でよく聞かれる質問とその回答例


まず初めに、教員採用試験の2次試験の個人面接で行われる一般的な面接について見ていきましょう。よく聞かれる質問とその回答例をまとめてみます。

Q:地域は学校にどのようなことを望んでいると考えますか。

A:はい。私は、地域は学校に情報の公開を望んでいると思います。特に、学校の理念やいつどこでどのような学校行事を行うのかといったことは、地域が最も知りたい情報だと考えます。私は、このように地域は学校に対して情報の公開を望んでいると考えます。

Q:教師として大切な資質を3つ挙げて下さい。その中で、あなたが最も大切だと思うものを理由を挙げて教えて下さい。

A:はい。私は、2005年の中央教育審議会答申で出されたように、教師として大切な資質は教職に対する強い情熱、教育の専門家としての確かな力量、総合的な人間力の3つだと考えます。また、その中で私が最も大切だと思うものは、教職に対する強い情熱です。私は、強い情熱があるからこそ教材研究を丁寧に行えたり粘り強い生徒指導ができたりすると考えています。また、私は熱意があれば教師力や人間性を高めていくことも可能だと考えています。そのため、私は教職に対する強い情熱が1番大切な資質だと考えます。

Q:理科嫌いの生徒にどのように対応しますか。

A:私は、理科嫌いの生徒に対しては理科の楽しさや身の周りのちょっとした不思議と触れさせるようにすると良いと考えます。そのため、定期的に科学や身の周りの自然事象に関するプリントを配布したり、授業の内容を生活や身の周りの自然と結び付けたりすることで対応していきたいと考えます。

Q:子どもたちの規範意識を向上させるためにどうしたら良いと考えますか。

A:はい。私は子どもたちの規範意識を向上させるためには、教師が良いことは良いことだと全力で褒め、悪いことは悪いことだと毅然とした態度で指導し続けることが大切だと考えます。教師の指導がぶれてしまうと、子どもたちは何が良くて何が良くないのかが分からなくなってしまいます。そのため、私は子どもたちの規範意識を向上させるためには、教師が良いことは良いことだと全力で褒め、悪いことは悪いことだと毅然とした態度で指導し続けることが大切だと考えます。

教員採用試験の生徒指導でよく聞かれる質問とその回答例


ケンカをする子どもイラスト-min.png

次に、生徒指導 について見ていきましょう。生徒指導は(1)面接官に自分の考えを話す形式(2)実際に面接官が生徒役になって対応する形式に分けられます。それぞれについて見ていきましょう。

(1)面接官に自分の考えを話す形式


Q:失敗した生徒をからかっている学級をどのように改善していきますか。

A:はい。私は、まず初めに人をからかうことは絶対にしてはいけない行為だと毅然とした態度で話します。子ども達に、からかわれるとどのような気持ちになるのか、自分がされたら嬉しいのかどうか考えさせます。次に、初めから何でもできる人はいない、失敗を繰り返すことで人は成長するという話をします。からかうことを許さず、失敗しても大丈夫という雰囲気を作ることで、改善していきたいと考えます。


Q:いじめられた生徒が相談に来ました。あなたはその生徒に対しまずどのように指導しますか。

A:はい。私は、まず初めにいじめにあった生徒の話を詳しく聞き、その後にいじめの現場におらずその場で対応できなかったことを謝ります。その後、勇気を出して相談してくれたことが嬉しかったと伝え、その生徒が辛い体験をしたことに共感します。私は、いじめにあった生徒の心を支えいじめの相談することは悪いことではないと安心してもらうために、まず初めにこのような指導を行います。


(2)実際に面接官が生徒役になって対応する形式


勉強を教える父親イラスト-min.png

◆パターン1

面接官:先生、今日A君に悪口を言われました。最悪です。もう学校に行きたくありません。

A:どうした?A君に悪口を言われたの?とりあえず詳しく教えてもらえないかな。

面接官:昼休みに「チビデブ学校に来るな。」って言われました。今日で3回目です。もう我慢できません。家に帰ります。

A:それは嫌な思いをしたな。自分の身体に関することで悪口を言われたんだから、すごくつらかったと思う。

面接官:はい。やめてって言っても全然やめてくれません。もうお家に帰ります。

A:B君ちょっと待って。先生はこの問題をこのまま放置したくない。何とか解決したいと思っている。B君もこのままじゃ嫌だよね。

面接官:はい。嫌です。

A:そうだよね。じゃあ一緒にこの問題を解決しよう。


◆パターン2

面接官:先生、どうしたら理科ができるようになりますか。一生懸命勉強しても全然テストで点が取れません。

A:A君はいつも授業もすごく熱心に聞いているもんね。先生も、何とかA君を伸ばしてあげたいと思っていたんだ。

面接官:ありがとうございます。でも僕、勉強しても全然ダメです。

A:A君は、テスト勉強をどんな感じでやっているのかな。

面接官:ええと、初めに教科書の太字の部分をノートにまとめてそれを何回も読んでいます。あとは、学校の問題集をやる感じです。

A:なるほど。さすがA君。太字をまとめるなんて真面目だね。でもね、もっと良いテスト勉強の仕方があるからそれを教えるよ。

面接官:本当ですか。ありがとうございます。

A:先生も、A君が理科が好きで勉強を頑張ろうとしてくれるのがすごく嬉しいからね。まず初めに、授業で分からないところがあったら、休み時間にでもすぐ先生に質問するようにしよう。分からないままにすると、次の授業でどんどん分からなくなっちゃうからね。次にテスト勉強なんだけど、まずは問題集を一通り解いてみよう。そして、間違えた問題にチェックを入れる。2回目に問題集をやるときは、1回目に間違えたところだけをやる。3回目は2回目間違えたところだけ。そんな感じでやっていくと効率よく勉強ができるよ。

面接官:ありがとうございます。

A:答え合わせをしていて、答えがなぜそうなるのかよく分からない問題があるかもしれないよね。そういうとき、どうすれば良いと思う?

面接官:え?教科書を見るとかですか?

A:うん。それでも良いけど、まずはノートを見てごらん。A君は丁寧にノートをまとめているし、ノートは学校の教科書を分かりやすくしたオリジナルの教科書だからね。そして、どうしても分からなかったら先生に相談しなさい。遠慮しなくていいからね。

面接官:そっか。ありがとうございました。理科ができるようになる気がしてきました。


いかがでしょうか。これが、教員採用試験の2次試験の個人面接と生徒指導でよく聞かれる質問とその回答例になります。

特に 教員採用試験の生徒指導 では、実際に面接官が生徒役になって対応するケースもあります。その場で判断をして対応していかなければならないため、かなり難易度が高いです

問題行動や相談のパターンに応じて、どのように対応していくかある程度考えておきましょう。

小学生・中学生・高校生によって対応は変わりますが、生徒に寄り添って指導することに変わりはありません。今回の記事を参考にしながら、シミュレーションを行ってみて下さい。

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まとめ
・教員採用試験の2次試験では生徒指導に関する面接を行うことがある。
・生徒指導に関する面接では実際に面接官が生徒役になって対応することがある。
・2次試験の面接ではその場の対応力や教師力が見られる。

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