準備が大事!教員採用試験の勉強を始める前にすべきこと5選!

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教員採用試験 に合格するためには、試験勉強をしっかりとしなければなりませんね。

教育原理、教育史、教育心理、教育法規、学習指導要領、専門教科、一般教養…。教員採用試験には、様々な科目から問題が出題されます。

勉強しなければいけないことが多いので、いざ勉強しようとすると何をどうすればいいのか分からなくなってしまうことも多いと思います。やみくもに勉強をしていても効率が悪いですよね。

試験勉強を始める前には、勉強のための 準備 がとても大切になるのです。

この準備をしっかりとできるかどうかによって、採用試験の合格率も大きく変わってきます。今回は、教員採用試験の勉強を始める前にするべき準備について見ていきたいと思います。
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教員採用試験の勉強を始める前にすべき準備5選!


教員採用試験の勉強を行うに当たって大切なのは、敵を知ることです。下の手順に沿って、効率よく勉強を始めるための準備をしましょう。

①受験する学校の種類と都道府県を決める


初めに、自分が受験する学校の種類(校種)と都道府県を決めましょう。校種は1つ、都道府県は1~2つに絞っておきたいですね。

ワンポイントメモ! 校種・都道府県と倍率
教員採用試験は、全国一律で行われるわけではありません。そのため、小学校・中学校・高校といった校種や教科、都道府県によって倍率が大きく異なってきます

校種ごとに見ると、小学校が最も倍率が低く、高校が最も倍率が高くなります。教科別ですと、理科の倍率が比較的低く社会や技能教科の倍率は高くなっています。都道府県別で見ると、都会の方が倍率は低い傾向にあります。

自分が生まれ育った都道府県を受験するのが一般的ですが、倍率の低い都道府県を狙って受験するという手もあります。自分自身とよく相談しながら、志望する都道府県を決めていきましょう。

一度教員になったら、ずっとその地区で教員を続けなくてはならないという決まりはありません。そのため、倍率の低い都道府県を受験して教師になり、その後教師をやりながら別の地区を受験することも可能なのです。

別の地区で何年か教師を経験している場合、一次試験が免除される都道府県もあります。詳しくは、各都道府県のホームページを参考にして下さい。

②公立と私立のどちらの教師を目指すのか決める


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次に、公立と私立のどちらの教師を目指すのか考えましょう。

公立学校と私立学校とでは、試験募集の方法が大きく異なります。詳しくは、「教員採用試験とはどんなもの?受験前に知っておきたい基礎知識!」の記事を参考にして下さい。

必ずしも、公立か私立のどちらか1つに絞らなくてはいけないということはありません。もし私立学校に興味がわいてきたようでしたら、あなたが受験する予定の都道府県が私学適性検査を行っているのか調べてみましょう。

③あなたが①、②の選択をした理由を考える


これで、受験する校種や都道府県、公立・私立のどちらなのかが決まりました。ある程度自分の目指すべきゴールが見えてきましたね。

ここで、あなたがなぜそれらを選んだのかを考え、まとめてみましょう。紙とペンを用意して下さい。これについてしっかりと考えておけば、教員採用試験の面接モチベーションの維持に役立ちます。

◆あなたがその校種(小学校・中学校・高校)を選んだのはなぜですか
小学校・中学校・高校によって、子ども達の実態や求められる教師像、保護者が求めるものなどが大きく変わってきます。あなたがなぜその校種を選んだのか、具体的に書き出してみましょう。

◆あなたがその都道府県を選んだのはなぜですか
都道府県ごとに、「目指していく教育の在り方」があることは知っていますか。各都道府県のホームページから確認することができます。

その教育の在り方についてどう感じたのか、心が打たれたのかはぜひ書き出しておきたいですね。あなたの目指すべき教師の在り方が少しずつ見えてくると思います。

また、多くの受験生は地元の教員採用試験を受けます。地元にどのように貢献したいのか、地元のどこが好きでそれを教育にどう活かしていきたいのかを書き出してみましょう。

◆あなたが私立学校の教師を目指すのはなぜですか
私立学校の教師を目指す場合は、ぜひこれについて考えてみて下さい。私立学校の試験は、公立学校で行われる教員採用試験とは形式が異なります。あなたの経験や能力、想いを書き出してみましょう。

あなたを採用すれば、その学校にとってどのようなメリットがあるのかを売り込むのです。今書き出したその文章が、あなたの強みになります。

④過去問を入手し傾向を分析する


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次に、過去問を入手します。過去問を見れば、出題される問題の傾向を掴むことができます。一般教養の配点や教職教養(教育原理、教育史、教育心理、教育法規等)の出題分野を書き出してみましょう。

特に、教職教養は都道府県によってある程度出題される傾向が決まっています。よく出題される分野から勉強していけば、とても効率が良いですよね。

この準備が、教員採用試験の勉強 をする上でとても重要になります。採用試験一発合格を目指す人は、この準備を確実に行ってください。

ワンポイントメモ! 過去問分析の行い方
過去問を分析するときは、ただ何となく行ってはいけません。ここは、時間をかけて良いところです。丁寧に行っていきましょう。

また、過去問の分析を行うときは、「教職教養らくらくマスター」と「学習指導要領らくらくマスター」を活用することをおすすめします。

この本の目次を見ると、分野別に細かく分かれていることが分かります。教員採用試験の過去問を分析しながら、出題されている分野にチェックを入れていきましょう。

過去5年分を分析し、年ごとに色分けをしながらチェックを入れると傾向が掴みやすいです。

これで、毎年のように出題されている分野、2~3年に1度出題されている分野、全く出題されていない分野がはっきりと分かります。

教員採用試験の過去問は、本屋やインターネットで購入することが可能です。県立図書館にも保存されていますので、図書館でコピーすることも可能です。図書館でコピーすれば、安く入手することができます。

また、専門教科の分析もしっかりと行っておきましょう。専門教科は、一般教養や教職教養に比べて配点が高いことが多いです。

中学レベルの知識が問われるのか、それとも高校・大学レベルなのか、確実に傾向を掴んでおきましょう。

都道府県によっては、指導法や板書が試験に出されることがあります。そのような問題が出るのかも、しっかりと確認しておきたいですね。

⑤教員採用試験の勉強計画を立てる


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最後に、教員採用試験の勉強計画を立てます。

勉強計画は、どの時期に何をやるのかといった長期的な計画と1日の時間割(短期的な計画)の2つを立てるようにしましょう。よく出題されている分野自分の苦手な分野配点が高い分野などから勉強を始めると、効率良く試験のための準備ができますね。

この計画は、おおざっぱなもので構いません。最初の計画通りに勉強が進むことは、ほとんどありません。実際に勉強を開始してから、適宜計画を見直しきましょう。

いかがでしょうか。これが、教員採用試験の勉強を始める前にするべき準備になります。これらの準備をしっかりと行えれば、一発合格がグッと近づきます。効率よく勉強を進められるようしっかりと準備しましょう。
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まとめ
・試験勉強のための準備を行うことが大切である。
・効率よく勉強することが教員採用試験一発合格のポイントである。
・過去問の入手は必須!確実に手に入れよう。

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