教師になると、日々 ストレス との戦いになります。
宿題を提出しない生徒への指導、授業中騒ぐ生徒への指導、クラス経営、けんかの仲裁、いじめへの対応、保護者への対応、土日の部活動、教材研究、終わらない事務作業…。
1度教師になったら、約40年はこれらと付き合っていかなければなりません。
教師は、ストレスが溜まりやすい 仕事です。そのため、ちょっとしたことでストレスを溜めてしまうとすぐにやっていけなくなってしまいます。
毎日さまざまな問題が発生するのが学校であり、それに対応するのが教師の仕事の1つですからね。
教師として生きていく中で大切なのは、ストレスと上手に付き合うことです。
それでは、どのようにすればストレスとうまく付き合うことができるのでしょうか。今回は、現場で活躍する先生方が行っているストレスを溜めない方法について見ていきたいと思います。
①OFFの時間を設けてこまめにストレスを発散する
ストレスを溜めこんではいけません。可能な限りこまめに発散していきましょう。
教師をやっていると、毎日さまざまなことでストレスが溜まっていきます。どれだけクラス経営や授業、部活動がうまくいっている先生でも、日々強いストレスを感じている方がとても多いです。
こんなとき、ストレスをグッとこらえて我慢し続けていてはいけません。すぐにストレスに潰されてしまいます。
生徒指導にしても、授業づくりにしても、保護者対応にしてもそうです。真面目に黙々とやっていると、どんどんストレスが溜まっていきます。
仕事でたまったストレスは、どんどん外に出していくことが大切です。趣味に没頭したり、恋人と遊んだり、運動をしたり…。
仕事とプライベートでON・OFFをしっかり分けることを意識しましょう。私のように、ブログを書くのも良いですよ。自分を表現することができるので、ストレスを発散させることができます。
ここで、1つ注意点があります。ストレスを発散するのは大切ですが、愚痴をSNSに書き込んではいけません。マイナスのことばかり考えたり話したりしていても、プラスに変えることはできません。
自分自身の品格を下げることにもなりますし、それをするのは三流の教師です。
②生徒に話しかける
ショートホームルームやロングホームルール、休み時間などの空いた時間に生徒と会話をしましょう。「教師と生徒」という固い関係ではなく、純粋に会話を楽しむと良いですよ。
昨日あった出来事やゲーム・マンガの話、気になるニュース…。何でも構いません。
「昨日こんなことがあって…。」「〇〇だったんだけどどう思う?」教師という概念を捨て、たわいもない会話をすることでストレスが溜まりにくくなります。
「教師と生徒」という概念を自分の中から取り除くことで、穏やかな雰囲気を作ることができます。生徒と雑談を楽しむことで、子ども達も心を開きやすくなりますしクラスの雰囲気も良くなります。
「教師と生徒」という関係を崩してはいけないと言う人も多いですが、私はそんなことないと考えています。定期的に雑談をすることで、間違いなくその生徒の細かい違いやSOSに気づきやすくなります。
いつもピリピリした関係では見えてこないものもたくさんあるのです。雑談を通して、道徳教育をすることもできますよ。
1日中「教師」としてあり続けると、心身ともにとても疲れてしまいます。目を光らせて生徒の様子を注意して見て回るのも大切ですが、それだけではあなた自身がストレスで潰れてしまいます。
堅苦しい話だけでなく、たわいのない会話もするようにしましょう。クラスの雰囲気も良くなりますし、本当にストレスが溜まりにくくなりますよ。ストレス発散 にもつながります。
③気にしない
「ウザイ。」「キモイ。」「嫌い。」教師をしていると、このような悪口をよく言われます。
教師を目指している人の多くは、「ちゃんと学級経営していれば大丈夫。」「自分に限ってそんなことはないだろう。」と考えてしまっています。
しかし、確実にこのような悪口は言われます。若手の先生ほど、悪口を言われてしまうものです。
ですが、子ども達の悪口をいちいち気にしてはいけません。「はいはい、勝手に言ってろ~。」これくらいの心構えでドーンと構えていましょう。悪口をスルーするスキルも、教師には必要なのです。
教師は悪口を言われるものだと頭に入れておくだけでも、全く違います。いざ悪口を言われたときの心のダメージが変わってきますからね。
④こだわりすぎない
プリントのレイアウトや文章の言い回しなどにやたらとこだわる人がいます。より良いものを作ろうとこだわる気持ちは分かりますが、こだわったところで大した違いは生まれません。
それよりも子ども達と積極的に関わり、仕事が終わったらゆっくりと休むことの方がよっぽど大切です。
若いあなたがいくらこだわって作っても、ベテランの先生からすればまだまだです。初めから100点は狙わず、60点の物を作成して提出するようにしましょう。
指導教官や担当の先生が、アドバイスをしながらチェックをしてくれますよ。これは、若いうちの特権です。教師になって数年すれば、嫌でも自分の責任であれこれ決めて作っていかなければならなくなります。
この特権を使いながら、指導教官や担当の先生の想いや技を理解し身につけましょう。
年齢を重ねてからも同じです。プリントのレイアウトや文章の言い回しにこだわりすぎてはいけません。いろいろ考えているうちに時間が過ぎ、疲労とストレスが溜まっていってしまいます。
こだわるべきは、いかに子どもと関わり育てていくかなのです。
⑤ストレスの溜まらないクラスを作る
「もっとこのクラスにいたいな。」「このクラスにいると落ち着くな。」自分自身がこのように思えるクラスを作っていきましょう。
そのためには、4月の初めの指導がとても大切になります。楽しいクラスにしたい、いじめや差別は絶対に許さない、クラスや学校のルールを守らないのも許さない。このような話を年度初めにしましょう。
あなたの想いや願いを交えながら、真剣に話をするのです。
しかし、それだけではまだ足りません。思春期の子どもたちは、先生は何をすると怒るのか、本当に怒るのかと試してきます。悪ふざけをしてみたり友達をからかってみたり…。
クラスで初めてそのような出来事が起きた時こそチャンスです。クラス全体の前で毅然とした態度で指導をし、「ああ、この先生はいじめや差別には本当に厳しく指導するんだな」と思わせるのです。
この指導が上手にいけば、後はとても楽になりますよ。いじめられることを恐れているおとなしい生徒にも、安心感を与えることができます。
⑥楽しいクラスを目指す
どうすればクラスが楽しくなるか、それを追求していきましょう。自分で考えるだけでなく、子ども達にも考えてもらいます。学活の時間を利用しても良いですね。
授業中も同じです。生徒が面白いことを言えばそれにつっこみ、笑いへと繋げていきましょう。冗談やモノマネ、くだらない(ばかばかしい)発言を取り上げ、面白おかしく繋げていくのももちろん良いです。
「面白い。」「良い考えだね。」「ちょっとそれやってみてよ。」
このようにして取り上げてあげれば、子どもは自分が先生に認められたと感じることができます。普段は目立たない子や勉強が苦手・運動が苦手な生徒に対し、活躍する場を与えることもできます。
さらに上を目指すなら、授業中の何気ない面白発言を取り上げましょう。
例えば、理科の授業で「重たい荷物を簡単に持ちあげる方法」について自分の意見を発表させたとします。
それに対し、「努力をする。」と発表した生徒がいたとしましょう。そのとき、すかさず「努力。努力するのはすばらしいことだからね。先生そういう意見大好き。」といって褒めてあげます。
発表した生徒は嬉しくなりますし、クラス全体が笑顔で包まれますよ。
この意見が発表されたときに何を言わずに板書してしまうと、「それ関係ないでしょ。」「結局1人で持っているから楽になっていない。」などという否定的な意見がでてきておしまいになってしまいます。
しかし、その発言を教師が肯定的に楽しく取り上げることで、たとえその意見に対する否定的な意見が出てきてもその発言は良い発言として残るようになるのです。
教師が楽しいことを追求していくと、自然と子ども達も楽しいことを考え、発言するようになっていきます。活気のある、明るく面白いクラスになっていきますよ。
これは、⑤のようにクラスに一定の秩序があるからこそできるものになります。
いかがでしょうか。これが、現場で活躍する先生方が行っているストレスを溜めない方法になります。
教師 はストレスが溜まりやすい仕事です。そのため、ストレスを溜めこまない工夫とストレスにならない環境作りがポイントになります。ぜひ、参考にしてみて下さい。
まとめ
・ストレスを溜めこんでしまったら負けである。
・こだわりは捨て、生徒から悪口を言われるのは当たり前だと頭に入れておく。
・クラス経営が大きなカギとなる。秩序があり楽しいクラスを作ることを意識しよう。
・ストレスを溜めこんでしまったら負けである。
・こだわりは捨て、生徒から悪口を言われるのは当たり前だと頭に入れておく。
・クラス経営が大きなカギとなる。秩序があり楽しいクラスを作ることを意識しよう。
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