知らないと落ちます!教員採用試験に受かる人の特徴6選!

男の先生と子ども達イラスト-min.png

教師として働くためには、教員採用試験に合格する必要がありますね。

教員採用試験では、専門的な知識はもちろんのこと、あなたの人間性や教職に対する熱意などさまざまなものが見られます。

それでは、教員採用試験に受かるのはどのような人たちなのでしょうか

実は、文部科学省のHPに載っている資料や中央教育審議会答申を見ると、その答えが見えてきます。

今回は、文部科学省の資料や中央教育審議会答申を基に、教員採用試験に受かる人の特徴を6個に絞って丁寧にお伝えしたいと思います。

前半で、中央教育審議会答申の資料の一部と教師に絶対に必要な3つの資質・能力について、後半で令和の教師に求められる新しい資質・能力について見ていきたいと思います。

教員採用試験に合格したい人必見です。
目次
・教員採用試験に受かる人の特徴とは
・①専門的な知識が豊富である
・②教職に対する熱意が非常に多い
・③人間性が優れている
・④新しい知識や技術を積極的に取り入れようとする探求心があるNew!
・⑤マネジメント能力が高いNew!
・⑥ファシリテーション能力が高いNew!
・まとめ

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教員採用試験に受かる人の特徴とは


教員採用試験に合格するためには、国が求める教師像に当てはまる必要があります。

それでは、今国が求める教師像とはどのようなものなのでしょうか。

まずは、令和3年の中央教育審議会答申『「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~』を見てみましょう。

2020年代を通じて実現すべき「令和の日本型学校教育」の姿
【教職員の姿】
• 教師が技術の発達や新たなニーズなど学校教育を取り巻く環境の変化を前向きに受け止め、教職生涯を通じて探究心を持ちつつ自律的かつ継続的に新しい知識・技能を学び続け、子供一人一人の学びを最大限に引き出す教師としての役割を果たしている。その際、子供の主体的な学びを支援する伴走者としての能力も備えている。

• 教員養成、採用、免許制度も含めた方策を通じ、多様な人材の教育界内外からの確保や教師の資質・能力の向上により、質の高い教職員集団が実現されるとともに、教師と、総務・財務等に通じる専門職である事務職員、それぞれの分野や組織運営等に専門性を有する多様な外部人材や専門スタッフ等とがチームとなり、個々の教職員がチームの一員として組織的・協働的に取り組む力を発揮しつつ、校長のリーダーシップの下、家庭や地域社会と連携しながら、共通の学校教育目標に向かって学校が運営されている。

• さらに、学校における働き方改革の実現や教職の魅力発信、新時代の学びを支える環境整備により、教師が創造的で魅力ある仕事であることが再認識され、教師を目指そうとする者が増加し、教師自身も志気を高め、誇りを持って働くことができている。

Society5.0時代における教師及び教職員組織の在り方
【基本的な考え方】
• 教師に求められる資質・能力は、これまでの答申等においても繰り返し提言されてきたところであり、例えば、使命感や責任感、教育的愛情、教科や教職に関する専門的知識、実践的指導力、総合的人間力、コミュニケーション能力、ファシリテーション能力などが挙げられている。

• AIやロボティクス、ビッグデータ、IoTといった技術が発展したSociety5.0時代の到来に対応し、教師の情報活用能力、データリテラシーの向上が一層重要となってくると考えられる。

• 教師や学校は、変化を前向きに受け止め、求められる知識・技能を意識し、継続的に新しい知識・技能を学び続けていくことが必要であり、教職大学院が新たな教育課題や最新の教育改革の動向に対応できる実践力を育成する役割を担うことも大いに期待される。

• 多様な知識・経験を持つ人材との連携を強化し、そういった人材を取り込むことで、社会のニーズに対応しつつ、高い教育力を持つ組織となることが必要である。


また、平成17年の中央教育審議会答申「新しい時代の義務教育を想像する」では、「教職に対する強い情熱」と「教育の専門家としての確かな力量」と「総合的な人間力」の3つが、教員に求められる資質能力だと明言されています。

少し難しいですね。

それでは、この2つの答申と文部科学省の資料を基に、教員採用試験に合格する人の特徴について解説したいと思います。

①専門的な知識が豊富である


言うまでもありませんが、教師として働く以上その教科に対する専門的な知識は必要不可欠です。主に1次試験で行われる筆記試験で、専門性があるかどうか見られます。

1つ気をつけなければならないのは、単に知識があれば良いわけではないということです。

教員採用試験では、どのように指導するかどのような板書をするか他学年との結びつきを踏まえて何を重視した授業をするか子どもたちが「間違い(失敗)をした」が原因は何でどう対処するか等の問題も出てきます。

そのため、単に知識を詰め込んだだけでは試験に落ちてしまいます

それでは、教員採用試験に合格する人の特徴は何でしょうか。

答えは、学習指導要領解説を丁寧に読みこんでいることです。

学習指導要領解説を丁寧に読みこみ、どの単元で何を子どもたちに身につけさせるのか、その単元がどの学年の何の単元と関連しているのか、各単元の指導上の注意点は何なのか等について、しっかりと把握している人が合格します。

②教職に対する熱意が非常に多い


中学校の授業風景イラスト-min.png

私が最も重要視していたのが「教職に対する熱意」です。これは、主に面接や討論、模擬授業等で見られます。

教員採用試験を受験しに来る人を見てみると、絶対に教師になってやるという熱意に燃えている人とそうでない人の差がはっきりと分かります

もちろんご存知だと思いますが、教師という仕事は尋常ではないくらいハードです。給料も決して高くありません。研修にかかる費用や授業で使用する小道具、学校に置いていないちょっとした実験の材料等は基本的に自己負担です。

また、毎日のように子どもたちの間で問題が発生します。日々の業務だけではなく、いじめや不登校、進学や就職のサポートも丁寧に行わなければなりません。

教師に対するいじめや理不尽なクレームにも、負けずに向き合っていかなければなりません。

それでは、教員採用試験に合格する人の特徴は何でしょうか。

答えは、絶対に教師になってやるという熱意があることです。

③人間性が優れている


あなたは、教育の目的を知っていますか。

教育の目的は、教育基本法で「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」と定められています。

少し難しいですね。簡単に言ってしまえば、日本社会にとって有益な人間を育てることです。

ストレートな表現になってしまいますが、日本のことを考え、日本の発展に貢献し、日本のために働き、日本の秩序や平和を守る、このような人間を育てましょうということですね。

日本の教育なので、このような考え方は当然のことでしょう。

そのため、教師を目指すあなたに問われているのはこういうことです。

あなたは、日本社会にとって有益な人間を育てることができますか?

言い換えると、「あなたには、日本のことを考え、日本の発展に貢献し、日本のために働き、日本の秩序や平和を守る心や態度が身についていますよね?」ということです。

つまり、法を犯さないのはもちろんのこと、思想やふるまいが模範的か、道徳心はあるのか…。

このようなところが、主に面接や討論、模擬授業等で見られているのです。

それでは、教員採用試験に合格する人の特徴は何でしょうか。

答えは、善悪の判断がついており、良いことは全力で褒め、良くないことには毅然とした態度で立ち向かう心を持っていることです。

④新しい知識や技術を積極的に取り入れようとする探求心がある



社会は日々成長していきます。今の当たり前が、10年後、20年後に当たり前であるとは限りません。

これは、教育についても同じです。特に、近年教育現場はデジタル化へと大きく移り変わっています。

これまで当たり前だった、先生が黒板に書いた内容を子どもたちがノートに書き写す授業スタイルが当たり前ではなくなったのです。

特に、若い先生にはiPadやプロジェクター、電子黒板等を活用したICT教育が期待されています

自分が「先生が黒板に書いた内容を子どもたちがノートに書き写す授業」を受けてきたからといって、そのような授業にこだわってしまうと、試験に落ちてしまいます

それでは、教員採用試験に合格する人の特徴は何でしょうか。

答えは、新しい技術を率先して授業に活用しようとする探求心があることです。

⑤マネジメント能力が高い


マネジメントとは、目標の達成に向けて、組織の限りある資源を効率的に活用することです。少し難しいですね。

文部科学省の資料がありますので、そちらを見てみましょう。
マネジメントのイメージ-1.jpg


学校の教育現場では、教師1人1人が個別で指導に当たっているわけではありません。学年間や担当する教科が同じ教師の間、学校間で先生同士が連携・協力し合っています

主に管理職の先生(学年主任、教務主任、各教科の主任等)が指揮を取り、先生同士が互いに連携・協力し合うことで、学校という組織は成り立っています。

あなたも、いずれは先生を動かす立場になることでしょう。また、若手のうちでも自分が担当するクラスや授業のマネジメントができないと「使えない教師」になってしまいます。

マネジメント能力は、面接や模擬授業、小論文等を中心に様々な場面で見られています。

それでは、教員採用試験に合格する人の特徴は何でしょうか。

答えは、指示に従ってその業務を遂行し、定期的に報告するとともに他の先生のことまで考えられることです。

もし、あなたが教師になったとしましょう。教師1年目のあなたは、1番仕事を任されません。日々の授業準備や保護者や生徒の対応で非常に忙しいかもしれませんが、他の先生に比べたら学校を運営する上で必要な業務が少ないです。

そのため、任された仕事をこなすのは当然のことですが、激務に追われている他の先生に声をかけて自分にも手伝えることがないか伺い、学校組織に貢献する姿勢が大切です。


⑥ファシリテーション能力が高い


ファシリテーションとは、集団が持つ知的相互作用を促進する働きで、人が本来もっていた力を引き出し、相互にかけ合わせることで増幅し、集団の力を最大限に高めていくことです。

少し難しいですね。

文部科学省の資料がありますので、そちらを見てみましょう。(新しいタブで開くと拡大できます。)
ファシリテーションのイメージ-1.jpg

教員採用試験で主に見られるのは、子どもに対する対応です。1から10まで全て教師が指示や問いを出すのではなく、子ども達が自ら考えて行動できるような支援ができるのか、その点が見られています。

それでは、教員採用試験に合格する人の特徴は何でしょうか。

答えは、常に教師が指示を出し続けるのではなく、時には見守り、時には子どもたちだけで考えさせてみる(やらせてみる)。そのための支援や環境整備(クラス経営や授業経営)ができることです。

いかがでしょうか。教員採用試験に受かる人の特徴になります。

あなたが本当に教師になりたいのであれば、ぜひこれら6個の資質について真剣に考えてみて下さい。

自分に足りないものは何だろう。より良い教師になるためにどのような能力、考え方を身につければ良いのだろう。

教員採用試験が始まる前までに、授業の進め方、子どもとの向き合い方、他の先生方との関わり方等について、「教師としてどうあるべきか」考えてみて下さい。

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まとめ
・専門的な知識が豊富で学習指導要領解説を読み込む
・教職に対する熱い情熱をもつ
・日本国民を教育するにふさわしい人間性を身につける
・新しい知識や技術を積極的に取り入れようとする探求心をもつ
・高いマネジメント能力を身につける
・高いファシリテーション能力を身につける

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