授業中に雑談を挟む先生は、多いのではないでしょうか。授業中に適宜雑談を挟むことで、授業中の雰囲気や子ども達の授業への食いつきが良くなることも多いです。
連続した50分の 授業 はストレスにもなるので、雑談には子ども達のリフレッシュ効果も期待できます。
しかし、雑談をしている間は授業がストップしてしまいますね。授業時間は限られているため、今本当に雑談が必要なのかをしっかりと見極める必要があります。
毎回授業中に雑談をすれば良いというわけではないのです。
それでは、どのような時にどのような雑談をするのが良いのでしょうか。今回は、授業を成功させる雑談の極意について見ていきたいと思います。
雑談が子ども達にウケる理由
そもそも、授業中の雑談はなぜ子ども達にウケるのでしょうか。理由はいくつかあります。
まず1つ目は、授業の時間が短くなるからです。雑談をしている間授業はストップします。勉強する時間が減るのは嬉しいですよね。
2つ目は、雑談の間は別のことができるからです。雑談の間にこっそりと宿題をしたり、隣同士でおしゃべりをしたり…。子ども達にとって、雑談中は別のことをするチャンスになります。
3つ目は、その先生の雑談が面白いからです。のめり込んで聞いてしまうような面白い雑談なので、子ども達にウケるのです。
このように、授業中の雑談がウケるのにはいくつかの理由があります。雑談の内容が面白くて盛り上がるのは良いですが、雑談中に宿題やおしゃべりが始まってしまってはいけません。
そのためには、雑談のネタとクラスの雰囲気が大切になります。次に、授業を成功させる 雑談のネタ について見てみましょう。
授業を成功させる雑談のネタとは
雑談は大きく2つに分けることができます。授業に関係がある雑談と、授業に関係ない雑談の2つです。
若手の先生の多くは、授業に関係のないネタで授業を盛り上げようとしてしまいます。
しかし、それではいけません。授業とは関係のない話で時間を使うのは非常にもったいないですし、真面目な生徒からすると「無駄な時間」になるからです。保護者から苦情が来ることもあります。
そのため、雑談のネタは授業に関係のあるものを用意しましょう。
ここで1つポイントがあります。授業に関係のあるネタが良いのですが、それだけでは授業は盛り上がりません。子ども達の生活に関係があるネタにすることが、大切になります。
例えば、水の電気分解の授業をするとしましょう。
水の電気分解の授業では、電流を通しやすくするために純粋な水ではなくうすい水酸化ナトリウム水溶液を使用します。ここで、雑談の出番です。
「ポケモンでは、水タイプのポケモンに電気技は効果抜群だけどそれは間違いだね。純粋な水はほとんど電流が通らないから。」
ポケモンは子ども達にとって身近な存在ですし、授業とも関連しています。
このような話をすると、「確かにそうだ。」「じゃあ水、フェアリータイプのポケモンは効果抜群ですか。」「ゼニガメに電気ショックは効果なし。」「ポケモンの会社に教えてあげないと。」などと盛り上がります。
様々な意見が出た後で、「水タイプのポケモンだけど、彼らはポケモンで純粋な水ではないから効果抜群なのかな。」などと言って雑談を終了しましょう。
これで、授業を盛り上げつつ、「純粋な水は電流を通しにくいから電流を通しやすくするためにうすい水酸化ナトリウム水溶液を使う」ことを印象付けることができますね。
このようなネタだと、真面目な生徒からも不満は出ません。授業を盛り上げて子ども達の食いつきをよくするためには、授業に関係がある雑談をすることが大切です。
日常生活に関するネタを用意する
先ほど例をあげましたが、さらに日常生活に関するネタ、思わず家で家族に話したくなるようなネタを用意できると素晴らしいです。
例えば、細胞分裂は根の先端付近(成長点)でさかんに行われるという授業で見てみましょう。私でしたら、ここで成長点は根以外にもあるという話をします。
「キャベツやレタスって芯の部分があるよね。そこが成長点なんだ。だから、キャベツの芯をくりぬいたりレタスの芯に爪楊枝を刺したりしてあげれば成長がストップする。つまり長持ちさせることができるってことなんだよ。」
このようなネタを子ども達に提供すれば、クラスに何人かは親にその話を伝えます。授業の内容が、親子の会話にもなるのです。
授業の内容が生活と結びつくと、子ども達はより真剣に話を聞くようになります。
生徒の気を引くための雑談は絶対にNG
授業で 雑談 をするとき、常に考えていてもらいたいことがあります。それは、その雑談は生徒の気を引くためにしていないかです。
雑談を頻繁にすれば、授業にあまり乗り気でない生徒や問題行動を起こしがちな生徒の気を引くことができます。
「あの先生は雑談が多いから楽。」「あの先生面白い。」きっと、生徒からこのような評価を得ることができるでしょう。
授業に関するネタで盛り上がるのであれば問題ありません。しかし、子ども達から人気を得ようと授業と関係のない雑談をしてしまったら教師失格です。
雑談の目的は生徒から人気を得ることではありません。その教科や授業に対する関心・意欲を高めたり、知識を深めたりすることなのです。
また、授業の内容に関係のない雑談が続くと、こそこそおしゃべりを始めたり宿題をやり始めたりする生徒が出てきます。授業の崩壊にもつながるので、生徒の気を引くための雑談は絶対にNGです。
雑談をしてはいけないときもある
ネタの良し悪しに関わらず、雑談をしてはいけない場合があります。それは、クラスの雰囲気が悪い時です。
クラスの雰囲気が悪いと、生徒が雑談に乗ってきません。生活に関連したネタを話しても、食いついてくるのはクラスの半分。
残りの半分はボーっとしたりおしゃべりをしたり宿題を始めたり…。このようなことが、よくあります。
問題行動を起こす生徒がいても、規律が守られていれば雑談は成功します。むしろやんちゃな生徒の方が、食いつきが良いことも多いです。
しかし、クラスに一体感がないとそうはいきません。雑談が授業の崩壊へとつながっていくのです。
クラスの雰囲気が悪くて授業が崩壊し始めているとき、子ども達の気を引こうと雑談をする先生がいます。しかし、これをやってしまうとクラスがどんどん崩壊するようになります。
ネタの良し悪しに関わらず雑談をしてはいけない場合があることを、しっかりと頭に入れておきましょう。
いかがでしょうか。これが、授業を成功させる雑談の極意になります。
「良い」雑談には、様々なプラスの効果があります。授業と関連しつつ、日常生活にも結び付くネタを用意したいですね。
まとめ
・雑談には、生徒の関心・意欲を高めたりリフレッシュさせたりする効果がある。
・授業に関係があり日常生活に結びつくネタが良い。
・雑談で授業が崩壊することも。ご機嫌取りのための雑談や雰囲気が悪い時の雑談はNG。
・雑談には、生徒の関心・意欲を高めたりリフレッシュさせたりする効果がある。
・授業に関係があり日常生活に結びつくネタが良い。
・雑談で授業が崩壊することも。ご機嫌取りのための雑談や雰囲気が悪い時の雑談はNG。
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